外壁塗装の目地とはどういったことなの?
外壁塗装の目地とはどういったことなの?
部材の継ぎ目のことを目地といいます。
煉瓦を積みあげたり、コンクリートブロックを積みあげる場合や、化粧板を貼り合わせるときの継ぎ目が目地です。
目地の目的は、建物に雨や風が入らないようにするため。
そして、外壁材が湿度や温度によって膨脹したり、ゆがみができる変形部分を調整することです。
コンクリートは堅い物質ですが、経年変化により伸縮します。
亀裂を集中させるために目地の溝を作ります。
事前にシーリングを充填させておくことをします。
モルタルや漆喰(しっくい)なども亀裂を集中させる目地が必要になりますが、最近の住宅ではサイディングと呼ばれる外壁材が多く使われます。
目地部分に塗り込まれているシーリングがクッションになり建物の揺れを緩和したりします。
目地補修は専門的な職人がいて国家資格があるほど難しい
一般塗装技能士の資格がそれです。
目地の補修は、古いコーキングをキチンと剥がすことから始まります。
そして、その後、新しいコーキングを充填する作業になりますが、簡単そうですよね。
しかし、最近主流になっているサイディングボードの建物は、ボードの間だけではなくて、玄関のドア類や窓など外壁以外にたくさんの目地があります。
難しいコーキング補修工事は国家資格まであるのです。
一級技能検定合格証書 防水施工(シーリング防水工事作業)」は実務経験が7年以上の目地補修のスペシャリストとして認められた国家資格です。
これの二級もあります。こちらのほうは実務経験が2年以上必要です。
シーリング職人の技術を見たい場合は、この合格証書があるかどうかが判断基準になります。
もちろん、技能士の国家資格がないから技術がないとは言い切れません。
判断基準の一つとして捉えておくといいでしょう。
太陽がしっかりあたる南側や太陽光が特殊な西側は劣化が激しくなりますから、目地も痛みやすくなります。